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建設経済新聞社
2024/07/11

【京都】旧九条山浄水場跡に高級旅館 3F7B、延約1万7500u 山科区

 旧九条山浄水場跡地活用特定目的会社(取締役福永隆明氏、東京都港区虎ノ門5丁目1−4)は、府道四ノ宮四ツ塚線(三条通)沿いに「(仮称)強羅花壇 京都計画」を構想している。設計・施工はフジタ(施工…[大阪支店]大阪市北区・06−6348−4500、設計…[一級建築士事務所]東京都渋谷区・03−6364−1453、連絡先…[京滋総合営業所]京都市下京区・075−354−3326)に決めた。
 計画では、京都市山科区日ノ岡夷谷町17−66他の敷地1万3810・91uを対象に、地下7階地上3階建(高さは約10m)、延約1万7500u(建築面積約3800u)の旅館(客室34室)を建設する。
 旅館はA・B・C・D・E棟の5棟、設備等を収容するF棟、レセプションロビー棟、プール棟を建設すし、▽客室▽レストラン▽ラウンジ▽機械室▽フロントオフィス▽ジム▽スパゾーン▽家族風呂▽電気室▽発電機室▽倉庫▽クローク▽従業員食堂▽レセプションロビー▽プール▽機械式駐車場(18台)▽駐車区画(4台)−などを配置。
 植栽では、既存樹木エリア1・2、森を復元するエリア、庭園エリア、サクラエリアを計画しており、森と庭づくりでは、▽生物多様性を目指した森づくり▽防災の視点を持った森づくり▽京都の伝統文化としての庭の継承と森林管理への応用−を目指す。
 計画建物は近代化遺産を象徴する疏水関連施設が点在する文化的環境に位置するため、近代化の魅力や文化を体感するスペースをロビーに設けることで、旅行者や利用者が地域を学ぶ機会を増やし、地域の発展に寄与する。
 レストランは一般開放を想定した計画。
 計画地は、南禅寺からの近景デザイン保全区域、船岡山公園からの「大文字」の遠景デザイン保全区域に該当し、建築物の形態や意匠、色彩について総合的に計画する。
 山並み景観に配慮して既存木を保全しながらできるだけ建築物が目立たないように計画する。
 客室窓は極力敷地内方向に計画し、隣接する住宅へのプライバシーに配慮する。
 駐車場の出入口はメイン道路の三条通側のみとし、出入口付近に誘導員を配置。
 施設のバリアフリー化を図り、その役割を果たせるよう環境を整える。
 コンサルは荻津郁夫建築設計事務所(横浜市神奈川区)。
 これまで明らかになった内容をまとめると、京都市上下水道局が旧九条山浄水場跡地の活用事業者として、葛ュ羅花壇(代表取締役橋本龍太朗氏、東京都港区芝3丁目5−2FUSEBLDGT2階)を選定し、高級旅館の再整備計画を進めている。
 強羅花壇は、旧九条山浄水場跡地とその隣接地を購入するため、旧九条山浄水場跡地活用特定目的会社を設立。京都市上下水道局と令和4年2月22日に契約を締結した。契約金額は19億1417万6271円で内訳は公募対象地の山科区日ノ岡夷谷町17−66、山科区日ノ岡一切経谷町32、東山区三条通白川橋東入9丁目東小物座町附属722、724、724−1、東山区三条通白川橋東入10丁目東小物座町附属725−2ほかの敷地1万1139・46uが15億円、隣接地の山科区日ノ岡夷谷町17−221ほかの敷地3075・81uが4億1417万6271円。
 令和4年3月時点では、令和8年春の開業を予定している。