県土整備部は2024年度の新規事業として、「浮きウキカーボンニュートラル」を実施する。久喜市と連携して、権現堂調節池に水上設置型(フロート式)の太陽光発電設備を設置する計画だ。都道府県が管理する調節池にソーラーパネルを浮かべるのは、全国初。同部は基盤整備の一環として、管理用通路(約80m)の整備工事を杉戸県土整備事務所から発注する。
事業は埼玉版スーパーシティプロジェクトの一環と位置付けられている。久喜市による再生可能エネルギーの地産地消、地域防災によるレジリエントなまちづくりの推進を支援する。
杉戸県土は現在、管理用通路の工事に向けた設計を進めている。当初は7月末までに仕上げる計画だったが、ここにきて延長する見通しとなった。このほか水質調査(アオコ調査)をこれから実施する。
設計が仕上がった後、太平橋の北側に予定している管理用通路の整備工事を発注する。工事費は約3000万円を見込んでいる。
パネルの設置は久喜市が行うことになっており、現在、地域新電力の事業者設立に向けた準備を進めているとみられる。
提供:埼玉建設新聞