徳島県は、「徳島県SDGs債(サステナビリティボンド)」を発行して、浸水・高潮対策(河川改修、海岸保全施設整備)などのグリーンプロジェクトと県立支援学校施設整備などのソーシャルプロジェクトに充当し、事業を推進する。調達資金(発行総額)は50億円。法人投資家向けに9月に発行する予定。
徳島県SDGs債の充当予定事業は、環境問題の解決を目指すグリーンプロジェクトに▽県有施設のZEB化と省エネ化▽森林整備と林道整備▽浸水・高潮対策(河川改修、海岸保全施設整備など)▽土砂災害対策(地すべり防止対策)などを発行総額の50%以上を充当する。
これに対し社会問題の解決を目指す、ソーシャルプロジェクトでは▽県有施設の老朽化・防災対策▽県立支援学校の施設整備▽多目的トイレや車いす席、エレベーターなどの整備▽農業水利施設の老朽化対策―などに充てる。
県は、ESG投資に関心の高い投資家のニーズを捉え、気候変動に適応した防災力の向上、県立学校施設の長寿命化を推進する。
9月に発行する徳島県SDGs債の利率は発行時に算出する。10年の満期一括償還。主幹事証券会社は大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、みずほ証券。
前年度に発行した際には87件(地元65件)の投資表明があり、発行額50億円を上回る145億円の応募となった。当時の表面利率・応募者利回りはいずれも0・747%。建設会社やコンサルタント会社から多数の応募があった。
提供:建通新聞社