香川県の池田豊人知事は県議会6月定例会で、現在歩行者や自転車は地下を通る構造になっている高松市の番町交差点について、平面でも行き来ができるように道路管理者の国や高松市などと連携して検討を進める考えを示した。
地下道を残すか否か、横断歩道の設置など平面での往来をどういった形で実現していくかは、今後検討する。
番町交差点は国道11号や30号、高松市道五番町西宝線の交差点で、高松市が再整備を検討している中央公園と商店街の間に位置するが、自動車の交通量が多く地上の横断歩道がないため、歩行者は地下道で行き来している。
この交差点を歩行者が平面で往来できるようにすることで、中心市街地全体の回遊性、滞在性を高めて、にぎわいを広げる。道路管理者である高松市などに、ウォーカブルなまちづくりをともに考えるよう改めて促した形だ。
また、プロムナード化を計画しているサンポート高松地区の県立アリーナ周辺の道路について、池田知事は「今後、植栽や歩行者空間のデザインを進めたい」とした。
高松港の海辺空間は、ベイエリアに一連となるにぎわいを創出するため、キャッスルプロムナードに加えて県立アリーナ北側のシーフロントプロムナードと呼ばれる区域に、県立アリーナ開館に合わせて芝生広場を再生し、利用方法を検討する。
さらにアリーナ東側のハーバープロムナードエリアのにぎわい創出を含むこれらの検討には、サンポート高松地区西側の高松市民プール跡も含めて一層のにぎわいのある連続した海辺空間とするための、サンポート高松地区全体の機能配置のあり方や民間資本の活用なども検討する。
フェリーや高速船乗り場についても、四国の玄関口の港としてふさわしい施設になるように改築を考えていく意向を示した。
提供:建通新聞社