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建通新聞社四国
2024/07/02

【愛媛】大洲市 長浜港埋立事業 2024年度から始動

 大洲市は「長浜港内港埋立事業基本計画」を策定した。長浜港周辺区内の内港8万4000平方bを埋め立て、埋め立て範囲とその周辺に公共複合施設や道の駅、スポーツ施設、公園、緑地などを整備する。埋立造成に向け必要な調査・設計に2024年度に着手し、41年度の施設整備完了を目指す計画だ。
 基本計画によると、用地はふ頭エリア、公共施設エリア、便益施設エリア(道の駅)、スポーツ・レクリエーション施設エリア、緑地、道路、港湾緑地、小型船だまり市有地に分けて整備する。
 ふ頭エリアには港務所・待合所といった複合施設や野積場、緩衝緑地などを配する。公共施設エリアには床面積約2500平方bの複合公共施設を整備する。駐車場や消防団詰め所、公園なども併せて整備する。
 便益施設エリアには木造平屋約1100平方bの物販飲食施設や情報提供施設、管理施設などを配置する。スポーツ・レクリエーション施設エリアには1万平方bを超える多目的広場やアーバンスポーツに対応する約6000平方bの多目的広場などを整備する。
 港湾緑地にはキャンプ場、小型船だまり市有地には休憩室や駐車場を備えた広場を設ける。
 整備に当たっては、民間活力の導入も視野に進める。今のことろ、ふ頭、緑地、道路、小型船だまり市有地のエリアについては従来手法で、公共施設、便益施設、スポーツ・レクリエーションのエリアについてはPPP/PFIの事業手法を想定している。両手法を想定する港湾緑地エリアも含め、これらは埋立造成などが進み施設整備を行う段階で、民間事業者へ意向把握を行うことにしている。
 埋立造成のスケジュールでは、25年度までに調査・設計、埋立申請を完了させる。26年度に岸壁工と埋立工に着手し、公園・緑地工や道路工を除き、岸壁工は29年度、埋立工は31年度に完了させる。
 施設整備のスケジュールでは、各エリアの調査・設計に30年度以降順次着手する。工事についてはふ頭エリアと小型船船だまり市有地を32年度、便益施設用地を33〜35年度、港湾緑地を35年度、スポーツ・レクリエーション用地を35〜38年度でそれぞれ実施する。公共施設エリアは39〜41年度の整備を見込んでいる。
 総事業費は92億8000万円。埋立造成事業に29億5000万円、施設整備に63億2000万円を見込んでいる。

提供:建通新聞社