中央広域環境施設組合は、1市2町(阿波市・板野町・上板町)で進める新ごみ処理施設整備事業の臨時議会を開催した。現行の中央広域環境センターが2025年7月末で稼働期限を迎えることから新施設整備までの間、積み替え・保管施設に改造し、運搬車両を確保する費用として2億8090万円を補正予算で確保した。25〜27年度に支出する、ごみの運搬・処理、改造費などの予算として、債務負担限度額35億0600万円を設定した。
現在の中央広域環境センター(阿波市吉野町西条字藤原70ノ1)は、改造工事や積み替え搬出、運搬、処理業務を担う事業者を選定する公募型プロポーザルを7〜8月に公告する計画。クレーンなどの重機を設置して、積み替え・保管施設へと改造する。
現在の施設は、工場が鉄筋コンクリート造5階建て延べ約4500平方b(05年完成)、管理棟が同造一部鉄骨造3階建て延べ370平方b、倉庫が鉄骨造平屋460平方b。1日あたりの処理能力は120dで、処理方式はサーモセレクト式ガス化改質方式。
新施設の建設候補地は、阿波市阿波町東長峰(敷地面積2f)。28年4月の稼働を計画している。1日あたりの処理能力は42d。処理方式は好気性発酵乾燥方式(トンネルコンポスト方式)となる。「公設公営」での事業方式を見込んでいる。
今後のスケジュールは、24〜25年度に造成工事など、25〜27年度に業者選定・設計・工事・試運転を進める。
提供:建通新聞社