福島建設工業新聞社
2024/07/09
【福島】旧県立小高商業高の利活用検討へ/南相馬市
南相馬市は、長期未利用となっている小高区の旧県立小高商業高校の利活用について検討を始める。
同校は2017年に改築した小高工業高校と統合、小高産業技術高校として開校したのに伴い廃校となった。長期未利用の現状を解消するため、県からの譲渡や支援策を踏まえながら、今後の活用方法を検討する。
今年度は利活用可能性調査を予定しており現在、発注方法の検討を進めている。今年度当初で事業予算に1100万円を措置した。
同地区周辺は合併前の旧小高町時代から幼稚園、小・中学校、高校などが集積する文教ゾーンと位置付けられてきた。こうした背景を踏まえ、跡地利用について住民からは、原町区のロボットテストフィールド、浪江町のF−REIからほぼ中間点に当たるため、関連した利活用を求める声などが挙がっている。
同校の敷地は同区関場地内の約3.5ha。北側校舎がRC造2階建て延べ2432.62u、南側校舎がRC造3階建て4058.71u。北側校舎は耐震上の課題を抱えており、南側校舎の利用も補修等が必要となっている。