栗東市が計画している栗東健康運動公園(ホースパーク)整備事業の5月末時点での計画概要が明らかになった。
それによると、栗東市小野の敷地面積約9・4fを対象に▽馬とのふれあいゾーン▽栗東マーケットゾーン▽自然環境保全体験ゾーン―の3種にゾーニング。「馬とのふれあいゾーン」は、主要施設「ふれあい牧場」「ホーストレイルコース」の活用や、「馬のミュージアム」における集客効果による利用活性化を目指し、引退競走馬のセカンドキャリアの場としての活用もイメージしている。「栗東マーケットゾーン」は公園における地域活性化を図る役割施設として、馬とのふれあいゾーンとの連携も意識し、栗東ブランドの地産品の購入や、レストランやカフェ、地産・観光の紹介等を行う「にぎわい施設」を中心に展開し、栗東のアイデンティティー形成を狙う。「自然環境保全体験ゾーン」は、自然環境の保全・整備に加え、教育や健康等にも寄与する循環林の形成、散策路や観察の場を含んだ緑地として展開する。
同市では、具体化に向けてサウンディング調査を実施。調査参加受付及び関心表明書・誓約書受付は8月23日までとし、個別対話を9月6日〜30日まで取り行う。その後、庁内で取りまとめを行い10月末頃には調査結果を公表する方針。今のところ公園全体の管理運営は、P―PFI手法での事業者選定で指定管理者を指定することを念頭に、管理対象区域内での管理運営に関する業務、施設等の修繕などの維持管理業務及びそれらに付随する業務の意見を求める。
その後については、来年度に運営事業者を選定及び公園造成実施設計を行う。26年度に敷地造成及び雨水排水工事に着手し、27年度に電気・給水設備工事を実施する。28年度から馬関連施設やトレイル・駐車場や管理事務所を建設し、29年度に園路・広場整備を行う。30年度に植栽・遊具・外周柵を設置し開園を目指していく。
基本設計・計画は、独立行政法人・都市再生機構西日本支社西日本公園事務所(UR都市機構)が担当。
なお、先がけて行われた周辺自治会説明会の中で、公園整備の費用の捻出方法を問われた際、市は「JRAの支援と国の交付金を活用しながら出来るだけ財政を圧迫しないよう計画している。建物も民間にお願いしていく考え」と回答。その他、公園の将来像については、「防災機能として使って頂ける公園であり、市民が楽しめる公園をイメージしている。必要な遊具や機能は今後煮詰めていく」といった返答をしている。
なお、現段階の計画されている駐車場は4ヵ所で、規模は自家用車240台、大型バス7台、バイク30台、自転車110台程度。
提供:滋賀産業新聞