京都市左京区の元松賀茂公園予定地跡地について、京都市から取得した住友林業梶i東京都千代田区)が住宅街区の整備や隣接する松賀茂公園の再整備などを計画している。
同跡地の活用を巡っては、公募型プロポーザル方式(総合評価方式)で市が契約候補事業者を募集。募集要項には売却条件として、活用計画において用途はZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)又はZEH−M(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス・マンション)の水準を満たした住宅とすることなどを盛り込んだ。
公募には住友林業を含め3者の応募があり、契約候補事業者選定委員会で提案内容を審査した結果、得点が84・2点(100点満点)で最も高かった住友林業を選定し、4月3日に選定結果を公表した。
住友林業の買受希望価格は15億2300万円。市が設定した予定価格(最低売却価格)は10億4700万円。
その後、4月23日付売買で同社に所有権が移転した。
同社の提案の主な内容は、▽住宅街区(20区画)の整備▽住宅街区内の通路整備▽隣接する松賀茂公園の再整備など。
元松賀茂公園予定地跡地(左京区松ケ崎呼返町47−2及び松ケ崎芝本町30−2)は、面積が3381・92u。昭和18年から苗圃(苗を育てる畑)として活用してきたが、平成9年に閉鎖した。
用途地域は第一種低層住居専用地域(建ぺい率50%、容積率80%、敷地面積の最低限度100u)で、10m高度地区。
既存建物はRC造平屋建、100・80uの事務所(昭和52年5月築)と軽量S造平屋建、110・16uの倉庫(平成4年3月築)。