建設新聞社
2024/07/08
【東北・山形】ともに五洋・りんかいJV/酒田港風力基地化のWTO2件
東北地方整備局は、2日に開札したWTO対象工事2件の施工者を決めた。「酒田港外港地区岸壁マイナス12b築造工事」は1落の17億0419万2000円、評価値10・9436で五洋建設・りんかい日産建設JV。「同地盤改良工事」は1落の5億4952万円、評価値34・3026で五洋建設・りんかい日産建設JVに決定した。山形県酒田市の酒田港を洋上風力発電の基地港湾とする事業の一環となる。
酒田港周辺では洋上風力の導入が進む。発電設備の設置や維持管理に用いる基地港湾としての整備は本年度「酒田港外港地区国際物流ターミナル(マイナス12b)整備事業」として事業化した。遊佐町沖の事業者公募を踏まえ2027年度末までの工事完成を目指す。総事業費は122億円。土砂処分場となっている大浜西埠頭に水深12bで延長230bの岸壁1バースを新設する。構造は固化体による疑似重力式。設計は日本港湾コンサルタントがまとめた。
築造工事は本体工として、鋼管矢板をφ1300_b長さ27bで110本製作し、延長約170bの範囲にわたって打設する。このほか土工と構造物撤去を行う。施工地は酒田市大浜地先および高砂地先。工期は25年11月28日。
地盤改良工事は深層混合処理杭で、地耐力を最大350`ニュートン/平方bまで強化する。土砂撤去約1万9000立方bを含む。施工地は酒田市大浜地先。工期は25年3月25日。
事業の初弾工事で6月に開札した、既存ケーソンの上部工を撤去する「酒田港外港地区岸壁マイナス12b撤去工事」は本間組が担当する。
なお今回の2件は、ともに技術提案評価型S型。築造工事は5者が応札し、五洋建設JVのほか、若築建設・株木建設JV、みらい建設工業、東亜建設工業・大本組JV、東洋建設・本間組JVが参加した。予定価格は18億5221万円。調査基準価格は17億0333万6000円。
一方の地盤改良工事は7者が応札。五洋建設JVと東洋建設・本間組JV、みらい建設工業、若築建設・株木建設JVのほか、無効が3者(西松建設、あおみ建設、東亜建設工業・大本組JV)。予定価格は6億2400万円。調査基準価格は5億4936万円。
提供:建設新聞社