福島建設工業新聞社
2024/07/08
【福島】9月ごろ工事発注/福島市信夫山排水区浸水対策
福島市は、信夫山排水区(祓川)浸水対策工事を9月ごろ公告する。当初予算で今年度から2028年度までの継続費36億2000万円を設定、今年度分事業費5億7370万円を計上した。今後発注方式を検討する。
御山町や森合町地区では近年気候変動による降雨量の増加やゲリラ豪雨の頻発で、既存水路の配水能力を上回る雨水流出により浸水被害が発生している。1991年度から2023年度にかけ、御山町2地内から東側約2300mの地下にボックスカルバートの地下薄雨水渠を設置してきた。
工期の短縮と早期の浸水被害軽減に向け、同地内から西側上流部、曽根田町地内の一時雨水貯留施設までの890mで、シールド工法により地下増補管を整備する。
増補管は地上の祓川の約3m下に外径2.75m、内径2mの管を設置する。市営住宅・中央団地の中間立坑を起点に、今年度から26年度で下流工区約430mを施工。27、28年度で上流工区約460mを実施する。詳細設計は極東技工コンサルタント。
増補管布設により、流下能力が約6〜12㎥/秒から約15〜21㎥/秒に向上する見込み。シールド工法の採用で整備期間の短縮とともに、工事期間中の周辺交通への影響を低減させる。