トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊岩手建設工業新聞社
2024/07/08

【岩手】野田村 交流物産等施設の施工者決定

 野田村は、三陸沿岸道路の野田インターチェンジ(IC)付近に、(仮称)交流物産等複合施設を整備する。24年度に本体建設工事に着手する。このほど整備工事を入札した結果、プライム下舘工務店が8億3500万円で落札した。工期は25年3月21日まで。複合施設は商業棟とトイレ棟の大きく2棟構成で、全体の床面積は1260・32平方bとなっている。順調に進めば、7月中にも工事安全祈願際が開かれる予定。

 同村では、三陸沿岸道路(仙台市〜八戸市、延長約359`)の全線開通により、人・物の流れが大きく変化し、移動時間の短縮や物流効率の向上などが図られた。一方で、国道45号(現道)の交通量の減少に伴い、通過型の地域となることが懸念されている。
 同村は、三陸沿岸道路から村内に人を呼び込むため、野田IC付近の敷地に同施設の整備を計画。変化する社会情勢やニーズに対応可能な施設を整備する。

 整備計画地は同村大字野田地内で、県道野田山形線沿いとなる。敷地面積は約8817平方b。計画地付近には、県立久慈工業高等学校などがある。
 建物は大きく2棟構成で、全体の床面積は計1260・32平方b。商業棟1棟(鉄骨造平屋建て、床面積1061・33平方b)、24時間トイレ棟(木造平屋建て、171・32平方b)。このほか、倉庫2棟(各13・83平方b)を整備する。

 施設内には、情報発信スペースをはじめ、産直や物販、販売、飲食、チャレンジショップなどの各種スペースを整備する。
 壁が少ない構造とし、イベントなどに応じて自由にエリアを利用できる空間を確保する。曲がり屋をイメージした大屋根をデザインし、実際の屋根の形式は一文字となる。

 基本・実施設計はPHa+杉山設計共同体が担当。22年度で設計をまとめた。

提供:日刊岩手建設工業新聞