東北地方整備局能代河川国道事務所は、直轄権限代行で推進する国道105号・大覚野峠地区防災事業に関し、北秋田地区構造物ほか設計業務を建設技術研究所に委託した。4号トンネル付近から終点までの道路詳細設計と、ボックスカルバートなど構造物の予備設計・詳細設計を12月20日の履行期限でまとめる。今月23日には、事業の初弾工事として起点側で行う仙北地区道路改良を開札する。
大覚野峠地区防災事業は、災害に強いネットワーク確保を目的に、仙北市西木町上桧木内(起点)〜北秋田市阿仁比立内(終点)の延長5,700mでバイパス化を行うもの。県南・県北を結ぶ国道105号は、物流・観光における重要路線となっているが、大覚野峠地区は事前通行規制区間で、険しい地形により道路線形が悪いほか、地すべりや雪崩、落石等による通行止めが発生している。
事業区間にはトンネル4本(1号L910m、2号L2,790m、3号L740m、4号L745m)や橋梁4橋(1号L20m、2号L30m、3号L30m、4号L50m)を設ける方針。セントラルコンサルタントがまとめた全体の道路詳細設計の結果、4号トンネルの前後に計画していた5号橋(L40m)と6号橋(L40m)については、ボックスカルバートでの整備を検討している。
設計はこれまで、1号トンネルと4号トンネルの詳細設計を建設技術研究所、2号橋の詳細設計をパシフィックコンサルタンツに委託。工事では23日に仙北地区道路改良を開札し、起点から1号トンネルの入口(橋梁除く)まで路体盛土やアスファルト舗装を行う。
提供:秋田建設工業新聞社