近江八幡市は、日野川の古川橋(古川町)に添架されている劣化した配水管について、同橋より上流で河川を横断する推進工法による付け替えに乗り出す。推進工事の延長は220bを検討。今年度に基本設計を進め、来年度の詳細設計につなげたい考えでいる。工事着手は2026年度(令和8年度)となりそうだ。
過年度実施した「古川橋水道管に係る調査・設計業務」において、一級河川・日野川の架橋である古川橋(国道477号)に添架されている配水管(外径200A)について、布設後40数年が経過し劣化が激しく、補修工事のレベルでは機能回復が不可能であると判断された。
これを受けて、独立水管橋を築造する案、推進工事により河床下を横過する案に対して比較検討を行った結果、市では推進工事案を採用する方針とした。
今年度は、これらの検討結果を踏まえ、推進工法による管路更新を目的として、次年度以降の詳細設計を円滑に実施するための基本設計を行う。河川横断ルートは近江八幡市古川町の古川橋東側に位置する。
業務概要によると、配水管基本設計は、河床下の推進工法が▽さや管(φ600_)L220b▽河川横断管(φ200_)L220b―。日野川両岸の既設管接続部は開削工法(DCIP・GX形)で▽右岸(φ200_)L45b(発進立坑〜既設管)▽左岸(φ200_)L30b(到達立坑〜既設管)―。このほか測量業務、地質調査業務など。
推進工事基本設計では、現地踏査、各種調査及び資料収集・整理の結果により、管路の施工方法や占用位置、既設管との接続方法等を検討。必要に応じて検討路線について工区の分割を行い、配管の口径、管種、占用位置、推進工事や立坑仮設の工法、及び施工方法を検討する。各工区について、仕切弁等の維持管理上必要となる設備の設置箇所、試掘が必要な箇所の抽出を行う。管路更新案に対して概算工事費を算出。管路更新検討においては、管路更新スケジュール案の作成を含めた詳細設計の基本となる資料を作成する。
日野川河川横断推進工事基本設計業務の委託業者は、7月18日開札の一般競争入札(事後審査型)により選定する。
提供:滋賀産業新聞