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日刊岩手建設工業新聞社
2024/07/05

【岩手】岩手県 農地整備事業(経営体育成型)広宮沢で第1号工事を公告

 県盛岡広域振興局農政部農村整備室は24年度、矢巾町広宮沢地区のほ場整備での工事に着手する。同局盛岡審査指導監は4日付で、「農地整備事業(経営体育成型)広宮沢地区第1号工事」を公告した。申請書の提出期限は12日、入札は30日に行われる。

 同地区は、農地が10eの小区画で農道の幅員も狭いことから、大型機械の導入が妨げられている。幹線用水路は整備されているものの、末端用排水路は用排兼用の土水路であり、維持管理に多大な労力がかかる。稲作を中心に集落営農組織が主体となり、集落型農業が実践されているが、農業従事者の高齢化とともに担い手不足が顕在化していることから、地域の担い手育成が急務となっている。県では各課題の解消を図るため、22年度に事業着手し、23年度に実施設計着手および取りまとめを行った。
 整備箇所周辺には、東北自動車道や県道不動盛岡線があり、芋沢川や向田川が流れている。

 全体計画を見ると、整地工29.8f、道路工3.7`、用水路工7.0`、排水路工4.5`、暗渠排水工24.9fとなっている。事業期間は27年度までを予定し、総事業費は9億5400万円と試算している。

 第1号工事では、東北自動車道の西側を整備する。来年4月末から5月初めに向けての引き渡しを目指し、営農に支障のない整備を進めたい考え。具体的な工事内容は、整地工11.06f、道路工2164.0b、用水路工3512.7b、用水路工(27号分水工2)1カ所、用水路工(ポンプ施設工)1カ所、排水路工1736.3b、排水路工(第2、3、4号河川放流工)3カ所となっている。

 同事業により、大型機械の導入による効率的な営農が可能となることから、農地利用集積の促進とともに経営規模の拡大による担い手の経営安定化、暗渠排水の整備により農地の排水改良と汎用化が図られることから、地域全体の収益向上が見込まれる。

 申請書の提出期限は12日、入札は30日に行われる。予定価格として、2億1304万6000円を設定している。

提供:日刊岩手建設工業新聞