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北陸工業新聞社
2024/07/05

【富山】県立大生が簡易技術活用を提案/インフラの効率的な維持管理で/プレゼン審査会開く

 富山県立大学工学部環境・社会基盤工学科の学生による「インフラ維持管理の簡易技術の活用に関するプレゼン審査会」がこのほど、射水市黒河の同大学で開催された。
 プレゼン発表者の同学科2年生10人をはじめ、審査員として、富山市建設部道路構造保全対策課の山方康平氏と柿木原幸司氏、射水市都市整備部道路課施設係の土合辰博氏と渡邉哲夫氏、南砺市ふるさと整備部建設維持課の定司清一郎氏のほか、日本工営と日本海コンサルタント、北電技術コンサルタントの担当者が出席した。
 ハイブリット形式であり、一部の審査員はオンラインで参加。会の運営・司会は大学院2年の越堂温太さん、同学部4年の遠藤心和子さんが担当した。
 開会にあたり、環境・社会基盤工学科教授で、キャリアセンター所長兼工学部教務委員長の伊藤始氏が、「2年次生の少人数ゼミ・トピックゼミとして、インフラ維持管理の簡易技術の活用に関するプレゼン審査会を開く。優秀者は、12日に学内で開催する地域協働授業成果発表会で発表してもらう。審査会は、戦略的イノベーションプログラム(SIP)と本学の地域協働活動(COC)の一環。発表内容は、自治体におけるインフラ維持管理の効率化を目指したDIY補修・点検・診断・措置に関する4つの簡易技術について、学生目線で活用方法を提案するもの」と開催趣旨を説明した。 
 プレゼンでは、同学科2年生の2人で構成する5チームが、アイデア計10件をそれぞれ3〜5分で発表。テーマは、SIPで開発中の技術または既存技術のうち、DIY補修3件、簡易載荷試験2件、タブレット点検2件、360度カメラ点検3件。審査の結果、最優秀にAチーム(上田愛理さん、松下彩夏さん)を選定したことが報告された。
 審査員による講評では、「自治体の目線になってアイデアを伝えていたチームが高評価だった」といった意見のほか、話し方や伝え方に関するアドバイスもあった。なお、審査員の選定では、SIP研究協力機関などから協力を得た。

hokuriku