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北陸工業新聞社
2024/07/05

【福井】武生商工生が大工に挑戦/ふくい建築情報フェスタ2024/越前市役所で開催/7月1日の「建築士の日」記念事業

 建築士の日(7月1日)を記念し「ふくい建築情報フェスタ2024」が6月30日、越前市役所で開催された。
 福井県建築士会(森川清和会長)が主催し、建築士の重要な役割を、市民らにアピールした。県と越前市が後援している。
 開会式では先ず、伝統芸能の越前万歳が披露され、建築士の祭典を盛り上げた。
 主催者代表の森川会長の挨拶に続き、来賓の山田賢一市長と、地元の仲倉典克県議も祝辞し、花を添えた。
 庁舎1階の会場には、建築士の活動を紹介する各種コーナーが設けられた。ことし1月の能登半島地震を受けては、耐震模型を手動で揺らし、揺れ方を学ぶ仕掛けが子どもたちにも関心を集めた。
 士会として、空き家調査に取り組んだり、歴史的な建造物の保存活用にも貢献する、社会活動をPR。
 昨年度で第10回を迎えた、ふくい建築賞(福井県建築士会、福井県建築士事務所協会、日本建築家協会北陸支部福井地域会の3会主催 福井県建設技術公社共催)の入賞作品パネル展も行い、大規模建築から中小規模建築、住宅まで各部門の魅力を紹介した。
 玄関先では、武生商工高校で建築を学ぶ現役の生徒さん5人が、力を合わせて、和小屋軸組みに挑戦した。故直井光男氏が後進大工のために残した部材を用い、建築大工の近藤秋仁氏も助っ人として参加し、汗を流した。作業を終え、完成に笑顔を見せる生徒の一人は、卒業後は「建築士になりたい」と貴重な体験に感謝していた。
 このほか、親子工作体験コーナーでは、木製のティッシュ箱などを作った。建築なんでも相談会も行い、建築士が身近な存在であることをアピールした。

hokuriku