横浜市都市整備局は、横浜スタジアムと横浜中華街・山下町地区を結ぶ「(仮称)大桟橋通り歩行者デッキ」を新設する。詳細設計をアジア共同設計コンサルタント(横浜市南区)に委託し、12月20日までの履行期限で成果を得る。2025年度内に関係者との協議などを終え、26年度から2〜3年程度で施工する計画だ。関内駅周辺の回遊性向上に取り組む。
歩行者デッキの計画規模は延長70b、幅員5bで、構造は3径間連続ラーメン曲線箱桁橋で検討している。
横浜スタジアムの2階レベルにある外周デッキ(通称・Yデッキ)から、大桟橋通りをまたいで横浜中華街の入り口横に接続する計画。接続先はNTT都市開発(東京都千代田区)が「NTT横浜ビル」の建て替えによって新たに整備するビルで、25年度にも解体工事に着手して29年度の完成を目指しているという。
大桟橋通りには既設の歩道橋があるものの、バリアフリー対応が不十分などの課題があるため、民間の再開発に併せてデッキを新設することにした。
予備設計も23年度にアジア共同設計コンサルタントが手掛けた。別途、土質調査を24年度に実施する。
建設地は中区横浜公園1〜山下町196ノ1。
* * *
横浜スタジアムの関内駅側では先行して、旧市庁舎街区と接続する歩行者デッキが24年度末までに完成する見通し。
関内駅周辺から横浜公園、日本大通り、中華街方面への歩行者動線を形成して、各エリアへのアクセス性を高める。デッキで物理的なつながりを設けることで、建物同士の一体感を創出する効果も狙う。
提供:建通新聞社