鳥取労働局は2日、今1日から7日までの全国安全週間に合わせて、岩美町田後で進められている橋梁上部工事の現場を平川雅浩局長がパトロールした。
パトロールした現場はオリエンタル白石・藤原組JVが施工する県道網代港岩美停車場線(田後工区)橋梁上部工事(交付金改良)=(鳥取県土発注)=で同局から3人、施工者から7人が参加。
パトロールに先立ち平川局長は「昨年1年間、建設業での休業4日以上の死傷者は88人で一昨年より14人増加した」と説明し、「建設業は墜落・転落災害が4割強を占めており、労働局では重点的に対策に取り組む。皆さんも熱中症や騒音障害防止などを含め、引き続き労災対策に取り組んでもらいたい」と注意喚起した。
施工者を代表して監理技術者で作業所長の山根充さん(オリエンタル白石)が、工事概要や実施している安全対策などを説明。現場に移動し、足場と支保工の間の開口部にブラケット足場を設置し、墜落防止対策をしていることや、熱中症予防の暑さ指数計(WBGT)設置。騒音や風についても同様に見える化をして、対策していることを実際に確認した。
講評では同局健康安全課の大内崇徳課長が「しっかり対策が取られている現場だった。引き続きゼロ災で工事を進めてもらいたい」と安全対策を評価した。
日刊建設工業新聞