草津市はこのほど、今年度の組織目標をまとめ、その内容を公表した。
全体的には、21年度(令和3年度)からスタートした、第6次市総合計画に掲げた将来ビジョン「ひと・まち・ときをつなぐ絆をつむぐ、ふるさと健幸創造都市草津」の実現に向け、各部・局の役割を明確化した上で、1年間の重点課題とその解決に向けた方向性をそれぞれ示している。
建設関連の主な内容を見ると、建設部ではインフラ資産の適正な維持管理を図る観点から、広域主要幹線道路の早期完成・事業化を推進する。また、橋梁・舗装・道路付属物や公園遊具等の予防保全に努め、適切な修繕を実施し道路施設等の長寿命化を行っていく。具体的には、主要幹線道路として整備を進めている市道大江霊仙寺線南笠工区や市道大津野村線、東草津北2号線などの各種工事を適時に発注していく方針。その他、野路公園の整備やロクハ公園プール基本計画策定、常盤団地長寿命化対策等も推進していく。
上下水道部では、昭和39年に給水開始した上水道施設(取水・導水・送水・配水等)の老朽化が進み大量更新時期を迎えており、計画的な整備が必要なことから、中大口径管、医療拠点及び災害対策拠点、避難所などの管路更新による耐震化を優先的に実施する。ロクハ浄水場関連施設では北山田浄水場の耐震補強及び浸水対策を実施する。
都市計画部では、魅力あふれるまちづくりの推進として、「南草津エリアまちづくり推進ビジョン」及び「草津PAと連携した滋賀県南部エリア活性化基本構想」に基づき、名神高速道路草津パーキングエリア(下り)周辺において、地域振興・防災機能を備えた新たな連携拠点の創出を目指す。また、「地域公共交通計画」に基づき、利便性の高い持続可能な地域公共交通ネットワークの形成も推進する。具体的には、南草津駅東口ロータリーのバスシェルター延伸整備や同駅西口の広場改良など。
教育委員会では、老朽化が進む学校施設の長寿命化・安全性の確保・教育環境の改善として、適時に改修やバリアフリー工事を発注していく。また、学校施設構造体の耐震化は完了しているものの、天井や窓・備品等(非構造部材)の整備に未着手の施設があることから、順次こちらも工事を実施していく。児童・生徒が増加する見通しの教育施設に対しては、適正な施設規模を図るために増築や増設で対応していく。
提供:滋賀産業新聞