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日刊岩手建設工業新聞社
2024/07/04

【岩手】盛岡市河南地区のにぎわい拠点に 商業施設monaka 建物が完成し竣工式

 旧Nanak跡地に建設を進めてきた商業施設「monaka」が完成し、3日に施設内で竣工式が行われ、神事で施設や河南地区の発展を祈願した。今後、入居店舗の準備が本格化。グランドオープンは11日を予定している。

 施設内の1階「mоnaka広場」で行われた竣工式には、事業主体の中ノ橋通一丁目地区市街地再開発組合の加賀谷輝雄理事長や東北地方整備局建政部都市・住宅整備課の清水明彦課長、県県土整備部の小野寺哲志まちづくり担当技監、盛岡市の内舘茂市長、施工を担当した兜沒c組の荒明正紀代表取締役社長ら関係者100人余が出席した。

 神事の後、加賀谷理事長は、これまでの経緯を振り返るとともに、「資材の高騰や厳しい施工スケジュールなど困難な中で、安全第一で施設を完成していただいた」と述べ、設計・施工関係者に感謝の言葉を述べた。
 その上で「盛岡市の歴史と文化、伝統が息づく河南地区をにぎわいと活力あふれる地域に再生したい。ただmоnakaだけで商業機能の全てを担えるわけではなく、肴町や周辺地域の商店街、市内の大型店との連携・機能分担があって、はじめて街中の活性化が実現できる」と力を込めた。

 商業施設「mоnaka」は、地上4階建て地下1階延べ約1万5000平方b。1階はフードマルシェ、2階は暮らしとくつろぎのラウンジ、3階は健康と学びのフロア、4階は事務所フロアとなる。常設店は、地元企業を中心に41店舗が入居する。
 国道106号に面した部分は全面ガラス張りとなり、開放感があふれている。肴町商店街との回遊性を高めるために、商店街アーケードから2階にアクセスできる階段・デッキが設けられる。さらには歩道空間を広めに確保するなど、ゆとりとにぎわいにつながる工夫が施されている。

 設計はアール・アイ・エー・中居都市建築設計共同体、施工は福田組が担当した。

 再開発事業では、東街区の住宅棟「タワーレジデンス」の建設も計画しており、mоnakaのグランドオープンを待って、既存施設の解体に着手する。24年内に着工し、27年内の完成を予定している。

 11日は、午前9時30分からセレモニーが行われ、10時にグランドオープンとなる。開業後には、岩手の手仕事展覧会や福引セール、盛岡市史現代写真展などさまざまなイベントが企画されている。オープン前の5日には、地元2校の全校児童を招き内覧会も行われる。

提供:日刊岩手建設工業新聞