大阪府が3月に再公告したPFI手法(BT方式)による府営堺宮山台4丁第3期住宅民活プロジェクトについて、東レ建設を代表とするグループが落札した。9月議会での議決後、本契約を結ぶ。府営住宅整備と活用地整備を合わせた落札価格は52億3600万円。
東レ建設は建設と入居者移転支援業務を担当。設計・工事監理を遠藤剛生建築設計事務所、建設を中林建設と大勝建設、用地活用を関電不動産開発が担う。プロジェクトでは、宮山台第4住宅(1〜5号棟、7〜9号棟、12〜14号棟、集会所)を府営住宅整備用地、宮山台第2住宅(1〜5号棟、7〜8号棟、集会所)を活用地とし、新たな府営住宅と民間施設を整備する。
新たな府営住宅の規模は鉄筋コンクリート造6階建て延べ9337平方bで、戸数は140戸。2DKから4DKまでの住戸を設ける。府営住宅用地内には、広場や集会所なども整備する。活用地には、一戸建て住宅を整備。区画数は95区画で敷地面積は1万6583平方b。
事業提案書によると、「地域の自然や街並に調和し多世代交流を生むウォーカブルタウン」がコンセプト。「SENBOKU New Design」や「泉北ニュータウン公的賃貸住宅再生計画」の理念に基づいて新たな価値を創造し、将来にわたって多様な世代が快適に住み続けることができる「持続発展可能なまち」の実現を目指す。
また、計画地周辺の緑道や高低差のある地形などの自然環境を生かし、広場や集会所といった多世代コミュニティーの形成を促す施設を歩行者ネットワークとともに配置。日々の生活や歩くことが楽しいまちを整備するとしている。
27年9月に本移転と府営住宅の供用を開始。府営住宅整備用地は28年度に府に引き渡す。活用地の整備は27年度中に敷地をPFI事業者に引き渡す。民間施設の整備については、府営住宅の整備後速やかに実施するとしている。
所在地は堺市南区宮山台2丁、4丁。事業区域面積は約3・97f。
同事業のアドバイザーは地域経済研究所が担当した。
※イメージ図は建通新聞電子版に掲載中
提供:建通新聞社