日本工業経済新聞社(群馬)
2024/07/03
【群馬】追分地区の水路新設工事を3件8月中に公告
県利根沼田農業事務所農村整備課は、農村地域防災減災事業として行う昭和村糸井地内の追分地区水路新設工事について、初弾工となる幹線水路など新設工事総延長4qを3件に分けて月内の一般競争入札を目指している。24年度の事業費には、当初予算と23年度補正予算を合わせた1億7756万円を確保した。設計は藤和航測(前橋市)がまとめた。
総延長約4qの管路工は、幹線水路の新設延長約2・5qと支線水路の新設延長約1・5qを予定。管種は塩化ビニル管を使用し、内径はφ75〜300oとなる。
施工延長と受益区域を考慮し3工区に分ける。1工区は支線水路延長1・3qとし、塩化ビニル管φ75oで布設する。2工区は幹線水路および支線水路を延長1qで塩化ビニル管φ75〜300oを使用し施工を行う。3工区は塩化ビニル管φ75〜200oで、幹線水路および支線水路について延長1・7qを対象に工事する。
追分地区は、赤城北ろく用水から農業用水の供給を受ける地区のひとつ。石綿セメント管の布設から60年近く経過したことで劣化がみられており、漏水が発生している。漏水によって畑の表土が流失するといった営農への影響や、石綿管が破損した際に農業者などへの健康被害が懸念されるため、大規模な管の布設替えを計画し、2023年度に事業採択された。
同地区の事業範囲は144ha。既設の石綿セメント管を撤去し、塩化ビニル管を新設する。石綿管撤去の総延長は16q、新設する管路はφ75o〜300oで、延長は約19q。そのうち幹線水路延長2・9q、支線水路延長16qとなっている。
今後は、減圧水槽の新設5カ所と水槽周辺の幹線水路の新設を予定。発注時期は25年度以降となる見通し。また、支線水路の残りの施工延長約15qを3カ年ほどに分けて施工する計画。27年度の完了を予定している。
同課ではこのほか、9月ごろに北ろく赤谷地区の舗装復旧工事延長1・1qの発注を見込んでいる。
なお、23年度は管の新設・撤去と舗装本復旧工事を2件発注し、三川建設(沼田市)と石井建設(昭和村)が受注した。