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日本工業経済新聞社(群馬)
2024/07/02

【群馬】県館林農村整備センターは野辺地区でほ場整備

県東部農業事務所館林農村整備センターは、館林市野辺町を中心として計画している野辺地区ほ場整備事業について、2024年度から工事に着手する。整地工11haを対象に、現場状況により2haおよび4haと5haの3件に分割とし、9月ごろに一般競争入札で公告する。工期は約6カ月を見込んでいる。
野辺地区は館林市野辺町、千代田町萱野と明和町大輪の一部を受益地とし、ほ場整備事業を計画している。23年度は実施設計を藤和航測(前橋市)が手掛けた。24年度に予定する工事内容については用水路工約1100m、排水路工約1500m、道路工約2000mとしいる。
同地区では、基本的に道路工をアスファルト舗装および砂利舗装により全幅5mで整備する。用水路工は300o〜800o×200o〜490oのベンチフリュームを用い、排水路工に300〜1200o×300〜1000oの排水用U字溝を使用する。
今回発注する工事については、道路工が全幅5mの砂利舗装、用水路工は300o〜550o×200o〜355oのベンチフリューム。排水路工を300〜1200o×300〜1000oの排水用U字溝で予定している。
同地区での事業範囲は73・1ha。整地工58・5haに併せ、道路工8600m、用水路工6000m、排水路工7500mおよび暗渠排水51・7haを予定している。ほ場整備の実施により、生産基盤条件を改善して、担い手や農業生産法人への農地集積を促進し、生産性の向上と担い手の安定経営および地域農業の振興を図る。
野辺地区は、米麦と野菜(キュウリなど)を中心とした営農が盛んな地域。同地区は、明治後期から大正初期の富永村外四ヶ村耕地整理組合事業により耕地整理が行われたが、ほ場は狭小で分散しているほか、農道は狭く用排水路も老朽化が進行している。また、農業従事者の高齢化により遊休農地や耕作放棄地が顕在化し、さらには、意欲ある農業者の生産拠点の流出も懸念される。