彦根市は、25年に開催される第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大会の主会場となる彦根総合運動公園に隣接する「金亀公園」で進めている再整備事業について、24年度は6月議会において国補助と日本スポーツ振興センター助成金の2財源から計2億4401万3000円の補正を予算化。内訳は国補助計2億2018万8000円およびスポーツ助成金2382万5000円で近く発注準備に入り、9月にも国補助を財源に駐車場改修工事と管理事務所建築工事の計2件および助成金を財源にテニスコート改修工事1件の計3件の工事を発注・着工し、24年度中にも完了したい方針だ。
6月補正で予算化したのは、国補助金の配分に合わせて補正した金亀公園整備事業費2億2018万8000円(うち工事請負費が2億1811万6000円、補償費97万5000円など)、日本スポーツ振興センタースポーツ振興くじ助成金の交付決定を受け、金亀公園のテニスコートを改修するため補正した公園緑地維持管理事業費2382万5000円(工事請負費)。
駐車場は現在図書館用で約140台規模だが、図書館が敷地内に配置されている公園全体の利用者に向け金亀公園の駐車場として弓道場の解体跡地等を活用し約210台の規模に土木・舗装・造園などの工種全般で拡幅整備する。設計は23年度、金亀公園駐車場ほか改修設計業務を日本工営都市空間滋賀事務所(大津市)に委託し完了済。このほか金亀公園管理棟建設工事実施設計業務を計画工房I.T(彦根市)に委託し完了。テニスコート改修工事の設計業務は庁内で行う計画。
23年度当初予算には金亀公園整備事業費総額3億2169万3000円を措置し、このうち3億0787万円を工事請負費に充当し、最大事業費となる受変電設備他の改修を行う電気設備改修工事(金亀町3050―2)、休憩施設改築工事、公園整備工事(その1、その2)、駐車場改修工事の計5件を発注・着工した。設計委託料1100万円および測量委託料175万円は彦根市立図書館横の駐車場拡張に係る設計および測量に充当。
22年度は多目的競技場整備(人工芝設置)工事、水道管布設替工事を実施し、スロープ園路工事(一部)を施工し完了。21年度は多目的グラウンド整備工事、スロープ園路工事(一部)を施工。
金亀公園再整備事業は県が行う国体の主会場整備と歩調を合わせ、同公園と連絡橋(県施工)で繋ぐゾーンを再整備。20年度から着工し野球場ほか撤去工事、電気設備移設工事、多目的競技場(照明灯改修)工事、公園導入路となる市道尾末町2号線の設計・測量をそれぞれ実施。
なお、再整備事業の基本設計は建設技術研究所、実施設計は玉野総合コンサルタント(滋賀事務所)が担当。
金亀公園は、68年から82年にかけて整備された37・90fの総合公園。再整備事業では施設の再配置を含めて公園全体のリニューアル化を計画している。
提供:滋賀産業新聞