建設業労働災害防止協会県支部大船渡分会(須賀芳也分会長)と県建設業協会大船渡支部(同支部長)による、建設業労働災害防止気仙地区大会が6月28日、大船渡市盛町の市民文化会館で開かれた。1日から7日まで実施される全国安全週間を前に、大会宣言で職場の無事故無災害を誓い、労災撲滅に向けて意識の高揚を図った。大会後は、陸前高田市の高田松原でボランティア活動も展開した。
当日は、来賓として大船渡労働基準監督署の西村浩二署長などをはじめ、県、管内2市1町のほか、会員ら約230人が参加した。
神事で安全を祈願後、あいさつに立った須賀分会長は「労災が発生すれば、自分だけでなく家族を中心に、つらく大きな影響を与えることになる。決して被害者にも加害者にもならぬよう、大会を有意義なものとし安全意識のさらなる高揚を図ってほしい」と述べ、チームワークによる安全行動の推進などを訴えた。
建設業労働災害防止協会県支部の向井田岳支部長(代読・紀室裕哉副支部長)は、「支部としても労災の減少を図ることを最重点課題とし、各種事業運営に取り組んでいく」と述べ、一層の支援を求めた。
来賓祝辞では労基署の西村署長、渕上清大船渡市長(代読・金野尚一市都市整備部長)、県沿岸広域振興局の沖野智章副局長が登壇。このうち、西村署長は「労災の防止は絶え間ない取り組みがあって初めて達成されるもの」と話し、引き続き安全管理に努めるよう呼び掛けた。
続いて参加者を代表し小原寛之さんが、安全活動を積極的に推進する決意を宣言。山崎大平さんは「生命の尊さを自覚し、常に安全第一をモットーとします」と安全の誓いを述べ、労災撲滅への意思統一を図った。
安全講話では、西村署長が熱中症対策について留意点や、急速に症状が悪化する場合があるため、一人で休憩させないよう訴えた。大船渡警察署の寺島英明交通課長は、交通事故の防止に向け注意を促した。
大会後、参加者は高田松原に移動。手作業で、群生する松に絡むツルの除去作業に汗をかいた。
提供:日刊岩手建設工業新聞