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北陸工業新聞社
2024/07/02

【富山】耐震、液状化対策など紹介/富山駅で防災フォーラム24/建築設計三会

 富山県建築士会、県建築士事務所協会、日本建築家協会(JIA)北陸支部富山地域会が主催の建築設計三会共同事業「防災フォーラム2024」が6月29日、富山駅南北自由通路北側エリアで開催された。
 建築士の日(7月1日)に併せて開いたもので、今回のテーマは「大地震を経験して〜まなぶことそして備えること」。大勢の家族連れらが訪れ、住宅耐震化や液状化の対策をはじめ、日頃の備えや有事の際の具体的な行動指針などを学ぶ機会とした。
 会場では、耐震診断・応急危険度判定を木製の模型で説明したほか、耐震改修関連の実例や手順、補助金の情報をパネルで展示。液状化については、映像やパネルを使って液状化の調査から傾き修正の進め方、沈下修正を行うアンダーピニング工法、減圧版工法、薬液注入工法を紹介した。かぐてんぼう隊ブースでは、ドールハウス振動模型を用いて家具転倒防止を説明し、金具固定方法も紹介。瓦工事業協同組合は、防災瓦、耐震・耐風工法を展示し、能登地震の現状を報告した。
 このほか、段ボールパーテーションや避難時生活用品の避難所体験、VR地震体験、住まいの相談会が行われた。
 県建築士会の西野晴仁会長は、「県民の復旧・復興に向けた関心は高く、住宅の耐震診断などに関する相談が非常に増えている。建築設計三会としても社会貢献を第一に、少しでも力になりたい」と語った。

hokuriku