トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(岡山)
2024/07/03

【岡山】玉野市 小中適正規模配置案 

 玉野市は6月26日、小中学校の再編に向けた「玉野市小中学校適正規模・適正配置計画素案」を市議会常任委員会で明らかにした。小学校では既存14校を6校に、中学校では既存7校を3校に、それぞれ再編する案を示した。再編案に対応する教室数の確保など、庄内中と日比中では校舎改修工事が計画され、庄内中では26年度以降、日比中では27年度以降に、それぞれ設計作業などに着手し複数年をかけて工事を実施する見通し。今後、地域説明会やパブリックコメント手続きなどを経て、2025年3月に最終案を決定する予定でいる。
 素案によると、小学校では25年度に鉾立小を休校し胸上小へ集約、27年度に山田小・後閑小・胸上小を「胸上小学校」に統合する。28年度に八浜小と大崎小を「八浜小学校」へ統合する。29年度には築港小と宇野小を「宇野小学校」へ統合する他、玉小・玉原小・日比小・第二日比小の4校を「日比中学校」に統合する。「田井小」と「庄内小」は現状維持となる。
 中学校では、27年度に宇野中・玉中・日比中の3校を「宇野中学校」に統合する他、山田中と東児中を「東児中学校」に統合する。29年度に庄内中と八浜中を「庄内中学校」に統合する。

 再編による改修の必要性
 
 日比中学校は、中学再編後に小学校4校を統合した小学校に改修する予定で、既存校舎は普通教室棟が鉄筋コンクリート造3階建て延べ約2607平方b、管理棟が同造3階建て延べ約3116平方b、体育館が鉄骨造2階建て延べ約1343平方b。1991〜94年に建設している。教室数、手摺り、遊具移設、など小学校転用に伴う改修が必要で、27〜29年度で改修する見通し。
 庄内中学校は、クラス数増加が見込まれるため、教室の使い方などを考慮しつつ、増加対応する必要がある。既存校舎は管理普通教室棟が鉄筋コンクリート造4階建て延べ約1892平方b、管理棟が同造平屋327平方b、特別教室棟が同造4階建て延べ約1902平方b、体育館が鉄骨造平屋828平方b。26〜29年度で改修する見通し。
 
 再編計画素案の考え方と今後

 適正規模・適正配置計画は、人口減少傾向が続く中で、教育環境や学びの公平性を確保しつつ、一定規模の学習集団を確保し複式学級の解消を図り、通学距離も小学校は徒歩原則3`以内、中学校は徒歩または自転車で原則6`以内といった、市内全域の総合的な学校配置を念頭に素案をまとめた。素案が計画決定した後は、25年度から各学校で準備委員会を発足させ、意見集約とともに学校名、校歌、校章、制服なども検討していく考え。

提供:建通新聞社