日本工業経済新聞社(群馬)
2024/07/01
【群馬】前橋市が駒寄スマートIC産業団地で調整池など整備を8月公告
前橋市は池端町へ整備を計画している駒寄スマートIC産業団地で、調整池2池の新設工事とボックスカルバート工事を一般競争入札で発注する。調整池1池とボックスカルバートを8月までに、残る調整池1池の工事を下半期に公告する。設計は三陽技術コンサルタンツ(前橋市)が作成した。当初予算には産業立地推進事業特別会計で事業費7億1078万5000円を計上している。
調整池は敷地南東部、現在の駒寄スマートIC下り線の出入口となる路線を挟んで東西に築造する。東側を1号池、西側は2号池となり、ともにブロック積みの高さ約3m規模。それぞれの貯水容量は1号池が1万4895立方m、2号池は3101立方mとなる。8月までに公告するのは2号池となる。1号池については、ボックスカルバート工の進捗状況などを見ながら下半期に公告する。
整備するボックスカルバート工は、2つの調整池をつなぐもの。規模は1300o×1300o、延長32mとなる。現在のスマートIC出入口に整備することとなるため、施工期間中の仮設道路整備も含めての発注となる。仮設道路については、延長120m区間を幅員13mで整備する。
同産業団地は、東に関越道駒寄スマートIC、北に午王頭川、南を県道南新井前橋線に接する20・9haで造成を計画。全体の分譲面積は約16haとなる。都市計画決定上では調整池2池のほか、区画道路7路線合わせて約2710m、特殊道路約100m、敷地南側へ緑地0・7haの整備を盛り込んでいる。現在も用地買収を進めている段階で、立地企業の公募開始時期を検討していく。
また、事業区域内にある清里浄水場は、産業団地整備に伴う移転新築を計画している。敷地北東部にある水源まとめるため、同じ箇所に移転新築する。団地造成事業の進捗状況を見ながら、2025年度の発注を見込んでいる。
新しい浄水場は、ステンレス製で350立方m規模の配水池を2基整備する計画。既存浄水場は、新施設の供用開始後に解体を予定。配水池はRC造で矩形の700立方m規模となっている。