横浜市消防局は、消防訓練センター(戸塚区)の更新整備を2025〜27年度の3カ年で実施する予定だ。既存施設がある敷地の北側を利用して、新たな高層訓練棟や、さまざまな災害を想定した訓練施設などを建てる。28年度の全面供用開始を目指す。
消防訓練センターは戸塚区深谷町777に立地。1976年の開校から消防団職員の教育訓練の場として中心的な役割を担ってきたものの、施設の老朽化と安全性の低下といった課題を解消するため更新する。併せて、さまざまな災害への対応として実践的な訓練が可能な施設を新たに導入したい考えだ。
敷地面積4万8919平方bのうち南側にある校舎や宿舎棟は残し、北側の2万4900平方bを更新用地として利用する。
新たに整備する施設は▽高層訓練塔(鉄筋コンクリート造9階建て延べ1269平方b、高さ31・8b)▽救助訓練塔(鉄骨一部鉄筋コンクリート造、高さ20・1b)▽災害対策訓練施設(面積約800平方b、崩壊建物やコンクリートガラ、ボックスカルバートを配置)▽風水害対策訓練施設(面積約1000平方b)▽走行訓練場(面積約4400平方b)▽街区訓練施設(面積約1000平方b、ユニットハウス6棟設置)▽放水訓練場(約4000平方b)―を想定。
基本・実施設計を国設計(横浜市中区)が手掛けている。2024年度に建築関係の実施設計をまとめ、25年度に工事と並行して解体関係の実施設計を進める。
提供:建通新聞社