建設新聞社
2024/07/01
【東北・岩手】盛岡市新市庁舎審議会が基本構想案示す
【東北・岩手】盛岡市新市庁舎審議会が基本構想案示す
盛岡市の第11回新市庁舎整備審議会(倉原宗孝会長)の第11回新市庁舎整備審議会が6月28日、市勤労福祉会館で開かれ、整備基本構想案を示した。
基本理念は「つながり 支え合い 市民とともに歩み続ける市庁舎」とし、4つの基本方針に基づき整備を進める。今月下旬に予定する次回審議会で再度、審議し、8月上旬にも市に答申する予定。供用開始は2039年を想定する。
基本構想案は▽現市庁舎の現状と課題▽基本理念・基本方針▽新市庁舎の規模▽整備エリア▽事業手法・整備方法・財源▽今後の予定−などで構成。基本理念の下、「行政サービス拠点」「防災拠点」「持続・変革拠点」「交流・共創拠点」の基本方針を掲げる。
新市庁舎に集約する部署は、現在の本庁舎、若園町分庁舎、内丸分庁舎、愛宕町分庁舎、保健所庁舎、都南分庁舎。これにより新市庁舎、都南分庁舎、玉山分庁舎の3庁舎体制となり、24年4月1日時点の1578人が集約する職員数のベースとなる。
これまでの検討の結果、最も優位性が高いと判断された内丸を整備エリアとし、想定規模は段階的に部署を集約することで延べ2万3000〜2万7000平方b、敷地面積は8000〜1万平方bを想定。これらを踏まえた事業費は、規模、用地取得面積により23年11月時点で206億2000万円〜242億円と算定しており、駐車場も規模に応じ246〜268台となる。
事業手法には従来方式、直接整備+包括管理委託、DB方式、DBO方式、PFI方式を挙げ、基本計画の段階で検討する。
従来方式による想定スケジュールは、基本構想策定後、25年度から5年かけ用地を決定し、その後2カ年で基本計画、7カ年で設計・工事を進め、39年度の供用を見込む。
同市内丸地内の現在の庁舎は、1962年に竣工した本庁舎がSRC造地下1階地上8階建て、延べ9834・94平方b。隣接する84年完成の別館はSRC造地下1階地上8階建て、延べ5872・92平方bとなっている。
提供:建設新聞社