秋田地域振興局農村整備課は、今年度から事業に着手した八郎潟地区のかんがい排水(既設開水路改修)に関し、全体6,831mのうち1,153mの実施設計(路線・基準・地形測量含む)と、用水路の境界測量をそれぞれ17日に開札する。西部承水路から大潟村干拓博物館方面に布設されている管路で、A39北2(L650.7m)とA39北3(L503m)について設計をまとめる。着工は7年度以降。
東北農政局が大潟村で進めている八郎潟農業水利事業の附帯県営事業として行うもの。国が改修する幹線用水路から分水されている小用水路が老朽化しているため改修するもので、既設の開水路をヒューム管(φ400〜600)に改修する。
全体計画延長は6,831m、受益面積159.7ha。内訳はA1−1幹線用水路ブロックが4路線2,627.9m・受益面積119.3ha、A1−4幹線用水路ブロックが6路線4,203.5m・受益面積40.4ha。今年度時点の総事業費は9億3,000万円で、予定事業期間は11年度まで。調査計画は秋田県土地改良事業団体連合会が実施した。
今回、実施設計や測量を委託するA39北2とA39北3はA1−4幹線用水路ブロックにあり、西部承水路から大潟村に取水している。北2は延長650.7mで受益面積18.6ha(設計流量0.063㎥/秒)、北3は延長503mで受益面積14.6ha(同0.05㎥/秒)を予定している。
同課では来年度以降、国が実施する工事の進捗を見ながら、上流から下流に向かって順次、設計や工事を進めていく方針。
提供:秋田建設工業新聞社