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　佐川町は、司牡丹酒造焼酎蔵の耐震補強と活用基本計画の策定を８月末までの納期で艸建築工房・上川設計企業体（高知市）で進めている。当初３月末の納期だったが、設計ＪＶが提案した宿泊・飲食の機能が持続できるかをより詰めるため納期を延長した。
　基本計画が上がってくれば、当初の絶対条件である機能保全と展示機能のみとするか、宿泊・飲食機能を付加するかの方向性を決めて基本設計・実施設計に進む。ただし、宿泊・飲食を盛り込む場合は運営事業者を先に公募などで選定し、事業者の意向を設計に盛り込む方針。改修・耐震補強工事は25年度以降に発注する。
　同事業は上町地区にある司牡丹酒造の焼酎蔵を耐震補強するほか、白壁の補強、内外装の補修を行い、展示機能を持たせる。あわせて隣接する酒ギャラリーほてい、旧浜口家住宅との一体的な観光活用を検討している。
　計画区域は佐川町１４４８ノ１他で、施設規模はＡ棟が倉庫と酒母室で木造軸組み土蔵造り５４４平方�b、Ｂ棟が土蔵造りの倉庫と木造軸組み１７０平方�bのムロ室、Ｃ棟が酒ギャラリーほていで木造軸組み１７０平方�b。敷地面積は１６７９平方�b。Ａ〜Ｃ棟以外の建物は取り壊す方針。
　老朽度合いや耐震補強の程度で変動するが、改修・補強工事費は２億５０００万円程度を見込む。

提供：建通新聞社