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建通新聞社四国
2024/06/28

【徳島】小松島市 複合施設整備基本計画素案を提示

 小松島市は、現小松島みなと交流センターkocolo(ココロ)と新たに整備する複合施設の、一体的な基本計画策定に向けた第3回複合施設整備基本計画検討会議を開催した。その中で市は、複合施設の整備概要や事業計画の検討などを盛り込んだ基本計画素案を示した。新築する複合施設は敷地面積約4600平方b、施設規模延べ約3600平方bとし、概算事業費は(今年3月時点)整備費45億5366万円(税込み)、管理運営費1億6613万円(税込み)を見込んでいる。今後も協議を重ね、年内の計画策定を目指す。
 素案によると複合施設は、現市営駐車場(小松島町新港9ノ13)に建設する。延べ床約3600平方bの施設内に25bプールやジムを含むプール・フィットネスエリア約1700平方b、オリジナル遊具を設置するこどもの遊び場エリア約900平方b、総合案内や事務室などの共有部約1000平方bを整備する。当初、改修基本計画でkocolo内にこども遊び場エリアを整備する方針だったが、利用者の安全面や民間事業者の意向を考慮し、複合施設に整備する。これにより、kocoloについては改修基本計画を再検討する。
 施設整備の基本方針は、@誰もが利用できる複合型の施設A日常的に訪れたくなる施設Bみなとまちの魅力を体験できる施設C天候に左右されず利用できる施設D学校教育や他の公共施設と連携した施設。今後、「本港地区みなとまちづくり基本構想」に沿って整備計画を固めていく。
 素案では、事業手法について7種類の比較評価を行っている。検討したのはPFI−BTO方式、DBO方式、DB+O方式、DO方式、仮指定管理者方式、従来方式+O、従来方式。定性評価と定量評価してそれぞれ比較検討した。
 その結果、総合評価として、行政サービスの安定的提供面ではPFI−BTO方式が比較的有利であるものの、DBO方式も民間事業者のノウハウ活用が十分に期待でき、事業者が参入しやすい傾向にあるとした。さらに、市の財政負担軽減をより重視する観点では、DBO方式が最も優位性があると考えられるとしている。

提供:建通新聞社