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　高知県は、高知市と共同で進める動物愛護センターの整備に向けて、建設予定地を高須浄化センターの敷地内に決め、基本設計に着手する。６月補正予算案に基本設計委託料など４０９５万円を盛り込んだ。定例議会で承認されれば、基本設計の事業者を公募型プロポーザルで募集する他、用地造成設計を委託する見通し。
　動物愛護センターは、保護した犬猫の譲渡や動物愛護啓発の施設として、18年に県と市が設置することを計画。21年度の供用開始を目指して複数の候補地を検討したが、津波浸水地域外とする要件や周辺住民の合意が得られず難航していた。
　建設予定地となった高須浄化センターの敷地内は、浸水地域に指定されているが、測量調査を経て、盛土などで嵩上げ対策すれば建設が可能とし事業着手する。基本設計費などの経費は国の補助金を除き高知市と折半する。
　計画では、高須浄化センター（高知市高須３０４）敷地内の一部面積３０００平方�b程度（駐車場や犬運動場などの付帯施設・設備を含む）に、床面積約１５００平方�bの平屋の施設を設ける。譲渡のため新たな飼い主と触れ合うマッチングルームや不妊去勢手術を行う施設などの整備を想定。また、浸水対策のため、盛土などで約２�bの嵩上げを行う。
　整備スケジュールは、24年度に基本設計をまとめ、25年度に実施設計と造成工事に着手し、建設工事を経て、27年度の供用開始を計画している。

提供：建通新聞社