建設新聞社
2024/06/28
【東北・秋田】秋田道4車線化の横手工事を公告
NEXCO東日本東北支社は27日、WTO対象一般競争入札の「秋田自動車道横手工事」を公告した。秋田道の4車線化に向けて、大沢トンネルと横手トンネルなどを施工する。総合評価は技術提案評価型。
参加資格は土木工事Nsの単体か、NsまたはNで構成する2〜3社JV。企業には、過去15年に元請けで完了したNATM工法で内空断面積70平方b以上のトンネル工事の実績を求める。JVサブには同じくNATM工法のトンネル実績を求める。また、構成員のうち1社の技術者が過去15年に元請けで完了したNATM工法のトンネル経験を有すること。
申請書は7月11日まで、技術提案書は8月8日まで受け付ける。入札書の提出は11月19日までとし、翌20日13時30分に開札予定。
2020年度に事業化した湯田IC〜横手ICのうち山内PA付近から西側の整備事業の一環。横手ICの東側かつ土渕トンネルより西側に位置する区間が対象で、施工延長は約3500b。上り線となる道路を新設改良する。主な構造物は岩手側から、大沢トンネル、横手トンネル、中里橋、新町橋。明かり部分の延長は約2200b。
大沢トンネルは延長451bで、終点側から突っ込みで掘削する。横手トンネルは延長650bで、起点側から突っ込みで掘削する。ともに内空断面積は約80平方bと想定される。トンネル詳細設計は道路建設コンサルタントがまとめた。
中里橋は橋長40b、有効幅員10・5bのPCポータルラーメン2主版桁で上下部工とも施工する。架設工法は固定支保工。新町橋は橋長133・5b、有効幅員10・2bのPC5径間連続ポステンホロー桁で、下部工のみ施工する。下部工6基はいずれも長さ25b〜30b程度の場所打ち杭基礎。
工期は1800日間で、29年10月ごろまで。25年度後半から26年度末にかけて横手トンネル、27年度から28年度半ばにかけて大沢トンネルを掘削するスケジュール。新町橋の下部工は25年度から26年度半ばにかけて実施。中里橋は下部工を26年度、上部工を27年度後半に予定している。
技術提案の評価項目は、覆工コンクリートの品質向上に関する留意点と対応策の提案(15点)、現場管理業務(品質管理、出来形管理、安全管理など)における受発注者双方の生産性向上(ICT活用など)に資する技術提案(15点)。
提供:建設新聞社