日本工業経済新聞社(群馬)
2024/06/27
【群馬】県建築課 TUMO GUNMA整備 7月公告
県建築課は、eスポーツ・クリエイティブ推進課が担当しているクリエイティブ人材育成施設「TUMO Gunma」について、工事を7月にも条件付き一般競争入札で公告する。Gメッセ群馬(高崎市岩押町12―24)の4階部分に新設するもので、発注する工事には内装改修のほか、照明器具などの電気設備も含まれている。施設整備費や運営費などを含めた総事業費は約4億3000万円。2025年度夏ごろの運営開始を目指し工事を進める。
改修工事の対象となるのは、4階部分の約1322u。大会議室(31m×17・69m)および展望ラウンジや小会議室などが整備されている。
エントランスはジャパンブルーを基調としたデザインとなり、「TUMO Gunma」と並んで「tsukurun TAKASAKI」のロゴも併置。TUMOは中高生を対象としているが、tsukurunを併設することで小学生も施設を利用することができる。
大会議室は、ラップトップPCを借りて利用するフリーアクセスエリアに改修、創作家具やボックス席などを設けることで、自由に自己学習を進めることを可能としている。また、フリーアクセスエリア横の通路には、幅20mのデジタルサイネージを設置する。
群馬の景観を活かした展望ラウンジは、机と椅子が一体となった家具「TUMOBILE」を11台を導入する。また、丸テーブルを2台設置し、それぞれ固定PC7台を配置する。
小会議室の2部屋は、ワークショップスペースとして生まれ変わる。加えて、2部屋のワークショップスペースを新設する。内部は16〜24席とし、デスクトップPCを配置する。
このほかラウンジスペース、受付、待合室、スタッフルーム、スタッフ休憩室、用務員室などを整備する予定としている。工期は7カ月。設計はSNARK(群馬事務所:高崎市)が担当した。
TUMOセンターは、アルメニアにある若者向けのIT教育機関。中高生に対してデジタル技術を無償で提供している。これまでに、世界10都市においてTUMOセンターの人材育成プログラムが導入されており、米国でも導入が計画されている。提供されている14のプログラムの中から、「TUMO Gunma」では3Dモデリングやゲーム開発、アニメーション、グラフィックデザイン、ドローイングなどのデジタルクリエイティブ分野のプログラムを導入する。