西日本高速道路中国支社は、岡山自動車道4車線化工事の一環として上竹橋他1橋の下部工事を上期中にも一般競争入札で公告する見通し。工事規模はWTO基準以上50億円未満。建設キャリアアップシステム(CCUS)試行対象工事として発注する。2021年3月30日に4車線事業化された25`ポスト付近から30・5`ポスト付近までの上り線(東)側未整備区間約4・5`について、24年度から本格的工事に着手する。
上竹橋は、岡山自動車道上り線側27`ポスト付近に建設するPC橋で、計画延長約530b、同高さ約41b、橋脚11基の橋梁構造物。工事内容は捨土掘削約2万立方bなど、工期約40カ月を見込み、任意着手方式を適用する他、週休2日発注者指定方式も適用する。
WTO基準額は、政府調達協定の基準額(邦貨換算額)変更に伴い、西日本高速道路では4月1日以降、従来通りの工事1500万SDRが27億2000万円(旧22億8000万円)の邦貨換算が適用される。
建設キャリアアップシステム(CCUS)試行対象工事は、平均登録事業者率、平均技能者登録率、平均就業履歴蓄積率など同システムの活用状況を評価・加点するもので、4月に同社がまとめた「入札契約・工事監理等に関する改善と今後の新たな取り組み」に盛り込まれた。
施工場所は吉備中央町地内で、未整備区間約4・5`区間で計画されている橋梁構造物4橋のうちの1橋。
上竹橋以外の3橋梁も工事着手目指す
他の橋梁は、午王谷第1橋がPC橋、計画延長約170b、高さ約30b、橋脚2基と、同第2橋がPC橋、計画延長約90b、高さ約28b、橋脚2基、大村橋がPC橋、計画延長約505b、高さ46b、橋脚9基を整備する計画。
高梁市と吉備中央町の境界付近に整備する午王谷橋梁下部工については、賀陽工事として条件付き一般競争入札で第3四半期に公告する見通し。工事規模は13億円以上WTO基準未満。工事内容は切盛土量約4万立方b、橋脚約5基、工期約30カ月を見込む。
吉備中央町大村に位置する大村橋は、23年5月に工事ヤードや町道拡幅などの工事内容で準備工を公告したものの、地元調整などから取りやめとなっており、詳細は不明だが、24年度中に改めて橋梁下部工を含め工事発注する方向で、検討・調整を進めている。
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提供:建通新聞社」