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日刊建設工業新聞
2024/06/26

【鳥取】余戸の防災機能を強化へ/治山と道路対策を同時に/鳥取県土

 県鳥取県土整備事務所は、昨年8月の豪雨で山腹が崩落した鳥取市佐治町余戸地区に治山事業を導入するほか、国道482号に土砂の流出を防ぐためのボックスを設置する。近く法枠やの土砂溜桝の詳細設計を同時にスタートさせることにしており、今年度中に工事計画をまとめる。
 同町余戸地区は集落の上側で山腹が崩落。大量の土砂と立木などが下流部を走る国道482号をふさいだほか、並行して流れる佐治川に流れ込んだ。このため、土石流を防止する対策を検討しており、治山事業で山腹を整備するほか、国道沿いにある既設のボックスカルバートを整備することで、道路の機能を強化させる考え。
 基本計画では、治山工事が崩落した山腹を中心に法枠を併用した鉄筋挿入や植生マット。このほか、土留工も2カ所程度に設置することを考えている。一方、国道482号の山腹側に設置するボックスは容量が100立方b程度と見られており、護岸の設計や用地の調査などを今夏から本格化させる。

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