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日本工業経済新聞社(群馬)
2024/06/26

【群馬】県太田土木の大川河川改修事業

県太田土木事務所は一級河川大川社会資本総合整備において、上流工区と下流工区に分けて河川改修を進めており、東武鉄道東武伊勢崎線(太田市新田木崎町)を境にして、7月ごろに下流工区で延長160m、8月ごろに上流工区で延長140mでコンクリートブロック積での護岸工事を予定している。発注方式は、ともに一般競争入札での公告を予定。なお、下流工区については2024年度末での完了を見込む。
全体計画は6040m。石田川合流部から東武伊勢崎線までの1240mを下流工区、東武伊勢崎線から主要地方道前橋館林線までの4800mが上流工区となる。河川改修は、先行して大川の上流工区に調節池を整備。河川への流下量を軽減したうえで、下流区間の河道の拡幅や法線を是正し、河川の氾濫を防止・軽減を図る。
1991年台風12号で、主要地方道前橋館林線から下流の大川沿川で家屋の浸水176戸など甚大な被害が発生した。これを契機に92年度から河川改修事業に着手。その後も98年、2017年、19年に浸水被害が発生している。23年度は加藤建設興業(太田市)が延長107mで、コンクリートブロック積みでの護岸工事を実施した。
24年度は下流工区で左岸103m、右岸57mの護岸延長計160mを対象に、コンクリートブロック積(1:0・5)、法長4・36〜4・84m、約730uを予定している。24年度末に下流工区の完了を見込んでいる。
上流工区については左岸60m、右岸80mの護岸延長計140mで、右岸はコンクリートブロック積(1:0・5)法長3・58〜4・7m、約340uを計画。左岸は浸食防止シート(ジオテキスタイル)(1:2・0)法長6・11m、約360uを予定している。
なお、土砂運搬工は発注済みとなっており、荻原建設(太田市)が施工を進めている。
下流工区では、これまでに4橋梁の架け替えが完了しており現在、ササラギ橋の架け替え工事中で、上部工を小林建設工業(太田市)が施工している。
上流工区となる一般県道太田東境までの区間においては、橋梁架け替え工事を3件予定。護岸工事の進捗状況を踏まえ発注するため、発注時期は現段階では未定としている。
設計業務は、下流工区全川と一部上流工区となる一般県道太田境東線までを高崎測量(高崎市)が手掛けた。また、同県道から上流500mの区間を技研コンサル(前橋市)がCIMモデルで設計しているところ。