大阪・関西万博に参加を表明または予定している約160の国と地域、国際機関から約580人が出席する、2025年日本国際博覧会国際参加者会議(IPM)2024年夏が6月25日、奈良市の奈良コンベンションセンターで開幕した。25日はプレテーマウイークの特別セッションや公式レセプションなどが行われた他、26日には参加国の出展タイプに応じた分科会で、遅れが指摘されている海外パビリオンを含めた建設や内装、展示、運営に当たってのガイダンスなどを行う。
25日に行われた開会式では、自見はなこ国際博覧会担当相が登壇。万博の成功に向け「着実な運営に力を入れる必要がある」と強調した上で、「(大阪・関西万博は)ポストコロナ時代での最初の万博。世界中の人々が一堂に会し、人類の未来について考える絶好の機会になると強く確信している」と期待感を示した。
主催者を代表してあいさつした石毛博行万博協会事務総長は、大阪・関西万博の開会式を開幕前日の25年4月12日午後に開催することを明らかにした他、今回のIPM開催について「公式参加者と博覧会協会だけでなく、参加者同士も直接コミュニケーションを取り、相互の関係を強化することで課題を解決する貴重な機会」との認識を示し、IPM開催に先立ち開設されたワンストップショップの積極的な利用を呼びかけた。
25日に行われたテーマウイーク「健康とウェルビーイング」のデモンストレーションや公式レセプションなどに続き、26日にはテーマ事業プロデューサーと公式参加者が交流するトークセッションや出展タイプに応じた分科会で建設や内装、展示、運営に当たってのガイダンスが行われる。
海外パビリオンについては6月19日現在、参加国が自ら建設するタイプAを希望する51カ国のうち、施工者が決まった国は40カ国、決まっていない国は11カ国。さらに着工済みの国は32カ国にとどまり、19カ国が着工してない状況にある。
※写真は建通新聞電子版に掲載中
提供:建通新聞社