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日本工業経済新聞社(群馬)
2024/06/25

【群馬】下平バイパスの函渠工を近く一般競争入札へ


県沼田土木事務所は、片品村下平と沼田市利根町平川を結ぶ国道120号下平工区バイパス整備について、下平地先で行う函渠工を近く条件付き一般競争入札で公告する。工種は土木一式。工期は約9カ月を見込んでいる。設計は高崎測量(高崎市)がまとめた。
バイパスが土沢を横断する区間に函渠を施工する。延長16・1m、内空断面は幅4400o×高さ4100o、鉄筋14・8tとコンクリート183・3立方mで現場打ちでの築造となる。
同バイパスは国道120号の下平橋を約200m北上した位置を起点に南下し、国道120号の立沢橋をさらに約100m南下した箇所までを結ぶ580m区間を対象に全幅10・285mで整備する。
計画では、車道部は6mの2車線道路とし、バイパス東側に設ける歩道は2・5mで整備する。区間内には土沢だけでなく大立沢川も流れており、大立沢川には(仮称)新立沢橋を架設する。
バイパス東側には300o×300oの函渠型側溝(GBX)を延長450mで敷設。バイパス西側には300o×300oの落蓋式側溝を延長530m設置する。
舗装構成は車道部が◇置き換え工=山砕100、t100p◇下層路盤工=再生砕石40、t12p◇上層路盤工=粒度調整砕石30、t10p◇基層工=再生粗粒度アスコン20、t5p◇表層工=密粒アスコン改質U型、t5p−。歩道部は◇凍上抑制層=再生砂、t15p◇路盤工=再生砕石30、t10p◇表層工=再生密粒度アスコン13、t3p−となる。
道路法面は土羽構造となり、道路部分は約6万1800立方mの盛土と約1万4600立方mの切土で整備する。
今後は下平地先の(仮称)新立沢橋の上部工や道路部分の盛土工を予定している。(仮称)新立沢橋は橋長21・8m、有効幅員9・75mの単径間プレテンションPC単純T桁橋で計画している。
同路線は観光地である尾瀬へ向かう道路であるが、現道は幅員約7mと狭く大型車両のすれ違いが困難となっている。バイパス整備により急カーブを解消するとともに、拡幅し見通しのよい道路とすることで円滑な通行を確保する。
なお、2023年度に発注したA2橋台工事と道路改良工事は角田建設工業(片品村)が受注した。