大津市自治協働課は、伊香立市民センター(伊香立生津町133―1)の移転新築計画について、建築工事と電気設備工事を、8月にも受注希望型指名競争入札で発注する。
機械設備工事(昇降機設備工事)は、9月を予定し、給排水冷暖房工事は12月頃の発注をそれぞれ目指す。
移転となる場所は、伊香立下在地町で、敷地面積が約3955平方b。設計の段階で5億3400万円(電気・機械・昇降機設備工事費等含む)の工事費を見込む。
建物規模は、市民センター(支所・コミュニティセンター)と、消防分団詰所及び児童クラブの一体施設で、W造2階建、延1250平方b程度を構想。特にトイレについては、障害者等へ配慮をしたユニバーサルデザインとする―としている。
また、県内森林資源の活用として、構造耐力上主要な部分である壁、柱、梁、桁、小屋組み等に使用する木材はびわ湖材とし、内装材にも可能な限りびわ湖材を使用し、その特性を活かした施設にする。太陽光発電の設備設置も予定している。なお、解体後の土地利用については、今のところ未定。
対象となる伊香立市民センターは、老朽化が著しく、耐震性能も不足していることから移転新築案が浮上し、整備方針としては、▽伊香立の「未来のまちづくり」の拠点、▽「支所」「コミュニティセンター」「香の里資料館」「環境交流館」等の学区内にある様々な公共施設等の機能を可能な限り集約した拠点施設、▽いざ、という時の防災機能(一時避難場所の役割、電気や水の確保等)を備えた建物、▽世代を超えて、広く伊香立学区住民が集まれる、集まりたいと思える場所―を挙げている。
設計は、一級建築士事務所エキスポ(京都市東山区)―b.i.n木村敏建築設計事務所(大津市)―カイトアーキテクツ一級建築設計事務所(大阪府吹田市)設計共同企業体が担当。
提供:滋賀産業新聞