トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊岩手建設工業新聞社
2024/06/24

【岩手】岩手県 福祉・消費生活関連相談拠点施設 基本・実施設計の担当者決定

 岩手県県土整備部は、「福祉・消費生活関連相談拠点施設(仮称)新築工事設計業務」を入札した結果、武田菱設計が落札した。今回の業務は、福祉総合相談センターと県民生活センターの一体化に向けて、基本・実施設計を作成するもの。順調に作業が進めば、2025年度の後半から建築工事に着手したい意向。27年度中の開所を目指している。

 事業を所管する県環境生活部と保健福祉部によると、この事業は老朽・狭あい化が著しい福祉総合相談センターと県民生活センターを効率性・経済性の観点から一体的に整備することで、福祉・消費生活分野における相談窓口のワンストップ化など支援機能の充実を図るもの。24年度に新規事業として着手した。
 新施設には、児童相談所、婦人相談所、身体障がい者更生相談所、知的障がい者更生相談所、精神保健福祉センター、県民生活センターなどの機能を持たせる。

 整備予定地は、盛岡市住吉町110番2ほか地内の旧県立盛岡短期大学跡地で、敷地面積はこのうち約7000平方b。県では用地の選定に当たって「同一敷地内に整備予定の盛岡市所管施設(山王児童・老人福祉センター、かつら荘)と一体となった公的福祉機関の拠点形成が図られる」「現所在地から近距離にあり、医療機関や警察など関係機関と現行の連携体制が維持され、緊急時の迅速な対応が可能」「県有地であるため土地の取得費用が不要で、必要な面積が確保できる」などの要件を挙げている。

 今回の業務は基本・実施設計を行うもので、庁舎棟は鉄筋コンクリート造、階数は2〜3階として設計の中で提案を受ける。延べ床面積は4770平方b程度を予定している。これに、福祉総合相談センターの来所者用の車庫棟(鉄骨造平屋建て140平方b程度)、付属棟(ごみ置き場、受水槽室、駐輪場など)、外構整備などの設計も行う。概算工事費は、税込みで27億6481万9000円、委託期間は420日間を予定している。

 設計業務の委託先を選定するため、簡易総合評価落札方式(簡易1型)で入札した結果、武田菱設計が9747万8000円で落札した。入札に参加したのは同社のほか、久慈設計、渡辺設計事務所、白浜建築設計事務所、角舘稲葉設計事務所、折居建築設計事務所の各社。

 予定では、24年度に基本設計を行い、基本設計終了後に県大規模事業評価専門委員会での事前評価(基本となる設計をした時)を受け、25年度から実施設計に着手。25年度の後半から建築工事に取り掛かり、27年度中の開所を目指す。

提供:日刊岩手建設工業新聞