日本工業経済新聞社(群馬)
2024/06/24
【群馬】吉井橋架け替え工事を 7月下旬にも公告
県高崎土木事務所は、高崎市吉井町下長根地内に架設されている国道254号吉井橋の架け替え工事について、仮橋設置工事を7月下旬ごろの条件付き一般競争入札公告に向け積算準備を進めている。工種は土木一式工事で、年度内の工事完了を目指す。既存橋梁解体工事と合わせて行う本橋設置工事については、仮橋設置工事の進捗を踏まえ、総合評価落札方式による条件付き一般競争入札の公告時期を検討する。
架け替え工事は橋梁長寿命化計画に基づき実施する。工事は通行に支障をきたさないよう、既存橋梁の下流側に迂回路と仮橋を設置。交通切り回し後に既存橋梁を撤去し、同一場所に新橋を架設する。迂回路設置工事は2023年度に発注。昭和工業(高崎市)が受注しており、11月29日までの工期で整備を進める。
仮橋は鋼製のリース橋で橋長16m、幅員8mで設置。リース橋は単径間で、リースしたH鋼、覆工板などの鋼材を組立て、設置する。
新橋は橋長17・2m、幅員11・25mの単径間H鋼桁橋(イージーラーメン)を採用。主桁を構成するH鋼はクレーンで架設する。
A1は高さ3・8m、幅11・4mで整備。8・8tの鉄筋と97・6立方mのコンクリートで築造する。基礎はφ1500o、長さ9・5mの場所打ち杭を3本施工。12・6tの鉄筋と54・9立方mのコンクリートを使用して整備する。
A2は高さ3・7m、幅11・4mの規模となり、8・6tの鉄筋と95・6立方mのコンクリートで躯体を仕上げる。基礎工としてφ1500o、長さ9mの場所打ち杭を3本施工。12tの鉄筋と51・9立方mのコンクリートを使用して築造する。
既存橋梁は橋長12・25m、幅員8・65mの鋼単純合成桁橋。解体はカッターとワイヤーソーを使用して行う。産業廃棄物量は◇鉄筋コンクリート=20・7立方m◇鋼材=14・3t◇アスファルト=25・2t−。橋台も同時に取り壊す計画で、約100立方mの廃材を見込んでいる。
設計は三陽技術コンサルタンツ(前橋市)が手掛けた。