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建通新聞社
2024/06/24

【大阪】府 大手前地区用地活用は「中長期的課題」

 大阪府は、大手前地区にある府有施設の用地活用を「中長期的課題」と位置付けて取り組む。大手前地区には旧職員会館、旧議会会館、府公館などがあり、このうち旧職員会館(大阪市中央区大手前2ノ1ノ59)の撤去に向け、本年度に実施設計を行う。
 撤去工事に係る実施設計業務の一般競争入札を行い、莫建築事務所(大阪市阿倍野区)が1060万3000円で落札した。入札書比較予定価格は1317万5000円だった。工事の発注時期は未定としている。
 必要な耐震性能がない旧職員会館(鉄筋コンクリート造地下1階地上4階建て)と機械室(同造平屋)、倉庫(同造平屋)を撤去する。総延べ床面積は約3890平方b。敷地面積は約2200平方b。業務では、PCBとアスベスト含有濃度分析調査、水準測量、埋設管調査も併せて行う。業務期間は2025年2月26日まで。
 大手前地区にある府有施設については、旧議会会館(大阪市中央区谷町2ノ2ノ6)も必要な耐震性能がないとして府が撤去する予定。規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ957平方bで、敷地面積は約1200平方b。
 府公館(大阪市中央区大手前2ノ1ノ46)についても、22年に吉村洋文知事が、老朽化のため解体する方向性を示している。規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ652平方b。敷地面積は約2700平方b。
 旧職員会館と旧議会会館撤去後の土地利用について、6月11日に開かれた府議会で市道泰宏総務部長は「大手前地区全体の土地利用の中でトータルに考えていく必要があり、中長期的に取り組むべき課題」との見解を示し、今後の具体的な利用方法については明言を避けた。

 提供:建通新聞社