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　東日本高速道路（ＮＥＸＣＯ東日本）関東支社は、市原管理事務所管内の首都圏中央連絡自動車道（圏央道）の戸田高架橋など８橋において、橋脚１００基の耐震補強と落橋防止構造物40か所の維持修繕などを計画している。道路・河川管理者の県山武土木事務所、山武市、東金市、鉄道管理者の東日本旅客鉄道、電力・通信施設管理者の東京電力、東日本電信電話と近接工事協議を実施し、２０２５年３月までの調整完了を目指す。
　５月30日に「圏央道東金地区耐震補強設計」の総合評価落札方式一般競争入札（ＷＴＯ政府調達協定対象）を公告した。７月24日までの入札書の提出などを経て、25日に開札に至る。委託期間は、契約保証取得日の翌日から５４０日間。
　業務内容は、現地踏査、既設橋梁・耐震補強動的解析、橋脚耐震補強設計、施工計画・図面の作成など。
　耐震補強に当たり、設計条件を整理するとともに、現況橋梁の耐震性を確認。施工性および経済性の観点から、耐震補強対策の検討と落橋防止構造物の詳細設計を行う。
　工事対象の橋梁は、山武成東インターチェンジ（ＩＣ）・松尾横芝ＩＣ間の戸田高架橋のほか、東金ジャンクション・山武成東ＩＣ間の本郷矢部高架橋、森高架橋、酒蔵高架橋、滝高架橋、丹尾高架橋および東金インターチェンジ（ＩＣ）Ａランプ橋とＢランプ橋。いずれも暫定２車線（上下線）。
　戸田高架橋は、一般県道山武成東線、山武市道２２３８号、二級河川境川に架かる道路橋。上部構造は、ＰＣ６径間連続中空床版桁Ｌ１４８・３６５ｍ、ＰＣ単純合成桁Ｌ44・６３５ｍ、ＰＣ５径間連続中空床版桁Ｌ１２６ｍで構成。下部構造は、逆Ｔ式橋台と柱式橋脚。支承はゴム。基礎工は鋼杭基礎。
　本郷矢部高架橋は、主要地方道成東酒々井線、山武市道弓手下押出し線、同市道日向３６０号線、同３８７号線、ＪＲ総武本線、二級河川作田川に架かる道路橋。上部構造は、ＰＣ単純中空床版桁Ｌ30ｍ、ＰＣ６径間連続中空床版桁Ｌ１４６・４ｍ、ＰＣ７径間連続中空床版桁Ｌ１７０・８ｍ、ＰＣ単純合成桁Ｌ44・６ｍ、ＰＣ７径間連続中空床版桁Ｌ１９７ｍ、ＰＣ単純中空床版桁Ｌ29・５ｍで構成。下部構造は、逆Ｔ式橋台と二柱式および柱式橋脚。支承はゴム。基礎工は杭基礎一部直接基礎。
　森高架橋は、山武市道３１３６号線に架かるＲＣ９径間連続中空床版桁橋。橋長はＬ１５８ｍ。下部構造は、逆Ｔ式橋台と二柱式橋脚。支承はパッド型ゴムとメナーゼ。基礎工は杭基礎。
　酒蔵高架橋は、一般県道東金源線、東金市道６３４６号線、同市認定外道路、二級河川真亀川に架かるＲＣ17径間連続中空床版桁橋。橋長はＬ３００ｍ。下部構造は、逆Ｔ式および二柱式橋脚。支承はパッド型ゴムとメナーゼ。基礎工は杭基礎。
　滝高架橋は、東金市道６３３６号線に架かるＰＣ３径間連結合成桁橋。橋長はＬ99ｍ。下部構造は、逆Ｔ式橋台と柱式橋脚。支承はパッド型ゴム。基礎工は杭基礎。
　丹尾高架橋は、鋼５径間連続非合成鈑桁橋。橋長はＬ２０３ｍ。下部構造は、逆Ｔ式橋台と柱式橋脚。支承はベアリングプレート。基礎工は鋼杭基礎および杭基礎。
　東金ＩＣのＡランプ橋は、国道１２６号、準用河川小野川に架かる道路橋。上部構造は、ＲＣ＋ＰＲＣ６径間連続中空床版桁Ｌ１０９・５ｍとＬ１０９ｍ、ＲＣ11径間連続中空床版桁Ｌ１９６・35ｍ、鋼３径間連続箱桁Ｌ１３０ｍで構成。下部構造は、逆Ｔ式橋台と二柱式、三柱式、ラーメン式、壁式橋脚。支承はパッド型ゴム、メナーゼ、ベアリングプレート。基礎工は杭基礎一部直接基礎。
　東金ＩＣのＢランプ橋は、国道１２６号、東金市道０１４７号線、同市道５２３５号線に架かる道路橋。上部構造は、ＲＣ７径間連続中空床版桁Ｌ１２２・５ｍ、鋼４径間連続非合成鈑桁Ｌ１７０ｍ、鋼２径間連続箱桁Ｌ83ｍで構成。下部構造は、逆Ｔ式橋台と二柱式、柱式、ラーメン式、壁式橋脚。支承はパッド型ゴム、メナーゼ、ベアリングプレート。基礎工は杭基礎。