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日本工業経済新聞社(群馬)
2024/06/21

【群馬】明和町は2校で設計業務を計画


明和町は町内2校の小学校となる明和東小学校(千津井293)と明和西小学校(川俣26)の老朽化対策として、長寿命化改修工事への方針を固め、2024年度から設計業務に着手する。ともに南校舎を対象に明和西小学校は7月中にも指名型プロポーザルを実施し、明和東小学校は9月ごろに現段階では指名競争入札の委託を予定する。当初予算で2校合わせて設計業務委託料5000万円を計上している。
同町では学校施設が小学校2校のほか明和中学校(新里298−1)の3校で構成。ともに40〜60年が経過し、老朽化が著しく対策に向けて検討を進めており、「明和町学校のあり方審議会」などを開催し、建て替えか長寿命化を行うかなどの方針を議論してきた。学校施設整備基本構想および基本計画については福島建築設計事務所(前橋市)がまとめた。
老朽化している一方でコンクリート強度調査の結果では、圧縮速度は基準値の13・5以上を全てクリアしていることから、長寿命化工事でも対応が可能となったために今回の判断に踏み切った。現段階における長寿命化工事の優先度については@西小学校南校舎A東小学校南校舎B明和中学校南校舎−を想定。着手時期については未定となる。
現段階における改修工事費は西小学校南校舎が5億3587万円、東小学校南校舎が3億4748万円、中学校南校舎は2億6507万円となり、3校合計で11億4842万円を見込んでいる。
明和東小学校は南校舎と北校舎で構成。南校舎は建設から50年以上が経過していることから、老朽化が著しく、雨漏りなどが生じている状態となっている。南校舎は1966年に建設されたRC造3階建て、延べ床面積1695u。北校舎も同様にRC造3階建てとなり、延べ床面積は1806uの規模となる。98年に南校舎の耐震補強を実施している。
西小学校も南校舎および北校舎で構成されており、南校舎は2棟に分かれている。南校舎東側と西側はともにRC造3階建て、延べ床面積は東側が1350u。西側は1264u。いずれも建設から60年が経過している。北校舎はRC造2階建て、延べ床面積1401uで80年に建設された。97年に南校舎、99年に北校舎で耐震補強を行っている。
明和中学校も南校舎と北校舎で構成。南校舎はRC造2階建て、延べ床面積1293u。北校舎はRC造3階建て、延べ床面積2493uとなる。
なお、建て替えを行い小中一貫校整備という案もあったものの、新たな土地取得および建設費用などで70〜80億円を見込むため、財政的な負担が大きく生じることなどのほか、統合した場合、町の中央部分となり、町の東西においては地域のコミュニティがなくなってしまうことも危惧されており、統合についてはデメリットが多い現状が見られたために見送っている。