岡山県備前県民局は、国道430号改築玉トンネル拡幅事業で、2024年度中の完成を目標に発注済みの玉第1トンネル開削工、玉第2・3トンネル拡幅工、トンネル設備工、本線拡幅工、側溝工などに取り組む。また、第2四半期中に最終的な舗装工2件、ライン工、防御柵工をそれぞれ工事発注し完成を目指す。
最終段階の工事として発注する舗装工2件は、あかり工区を中心に約2000平方bと約1200平方bに分割し、いずれも約6カ月の工期を見込む。
ライン工は延長約2000bで工期約7カ月、防護柵工は延長約100bで工期約6カ月を見込む。
同事業は、玉野市和田1丁目から玉4丁目までの国道430号延長約930bを対象に、トンネル3カ所総延長約345bの拡幅と歩道専用通路の新設。開削部分の明かり工区3カ所総延長約585bを拡幅する。標準幅員は約11bで歩道部分約3・5b、車道6・5b、路肩両側各0・5bとなる。
従来はトンネル断面不足で高さ制限3・6bのため、大型車両が通行不能で迂回路を通行せざるを得なかったが、道路改築事業により大型車両の通行が可能となる見通し。
18年度から事業着手し、事業費35億円を投じて整備する国道430号改築玉トンネル拡幅事業は、24年度末で完成を迎える。
なお、事業路線北側の明かり3工区の北寄り一部区間では、用地買収や補償の他、わずかに整備が残る見通しだが、完成するほとんどの区間が幹線道路間を連結しているため、事業効果はほぼ見込み通りで、今後、残る一部区間の整備を進める見通し。
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提供:建通新聞社」