大阪市建設局は、第12回夢洲等まちづくり事業調整会議を開き、インフラ整備や物流・工事車両など夢洲関連事業の計画工程について報告した。インフラ整備全体については、おおむね12月末までの完了を目指して工程通りに進んでいる一方、万博会場整備については今後、工事車両のさらなる増加を予想しており、引き続き工事車両運行管理システムを活用した調整を行うことを共有した。
今後の計画工程について、万博工事エリアの地盤改良工事や電柱撤去工事は9月末までに完了する予定。外周・物流道路や鉄道、駅前施設、夢洲抽水所などの整備や埋設管敷設工事などを10月以降も引き続き進める。
2024年度は、地盤改良、外周道路(T〜W期)、夢洲北・南高架橋、舞洲東交差点立体交差化、夢洲幹線道路拡幅、係留施設など(船客用待合所)、鉄道(インフラ外工事)、駅前施設、車両待機場などの完成を予定している。
(仮称)夢洲北高架橋は、事業者間による工程調整などにより、供用時期が従来の9月末から7月末に前倒しになったと説明した。増加が見込まれる工事車両への対応に役立てる。
また、夢洲での車両待機場の追加整備に関して、従来は80台分の整備を予定していたが、さらに20台分を増設したことを報告した。
万博会場の整備については、パビリオンなどの建築工事を進めており、「これから工事車両がさらに増加することが予想される」と報告。引き続き、工事車両運行管理システムを活用し、運搬日や時間帯などの調整を行う。
同会議は、大阪・関西万博やIRの開業に向けた建設事業、インフラ施設の整備事業の工事調整、進捗管理、情報共有を行うことを目的に、19年に設置された。
※写真は建通新聞電子版に掲載中
提供:建通新聞社